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　本書の著者、鎌田實（かまたみのる）さんは、今年77歳で、医師になってちょうど50年。その50年の歴史のなかで出会った人々の死や生き方を考察し、導き出された「カマタ流人生のしまい方」について、まるごと一冊こだわって書かれたのが本書となります。

鎌田さんはウクライナをはじめとした海外支援や、国内での被災地の復興支援など、あちこち飛び回られているうえに、テレビのコメンテーターなどもされていて非常にアクティブ。ベストセラーになったエッセイ『がんばらない』などをはじめ、スクワットや食事法などの健康書など、いまも多くの著書を生み出されています。

それだけご多忙であるにもにもかかわらず、本書を作成するにあたり、その妥協のない本づくりの姿勢がとても印象的でした。
見出しの言葉使いや入る位置、文章の順番、語尾のニュアンス……細かな部分を何度も何度も推敲され、しかも原稿を読んで修正の赤字を入れてくださるスピードがはやい！　いったいいつ休まれているのか？と思うくらい丁寧に見てくださって、スタッフ一同、いつもシャキッと気を引き締めて仕事に臨んでいる感じでした。また、本書を執筆されていた頃はまさにスキーシーズン。ご自宅の近所にあるゲレンデで今シーズンは50日以上もスキーをされていたそう。……時間の効率的な使い方が半端ない、とつくづく感じました。

77歳でそれだけの動きができるにはどうしたらよいのか、その生き方の秘密もこの本のなかに書かれているので、ぜひ、読んでいただければと思います。
誰にでも老いや死は必ず訪れます。本書では、多くの人の死や生き方とともに、著者である鎌田實さんの生き方を間近に見ることができます。これからのよりよい人生のために、きっと勇気をもらえると思います。

【ハミダシ情報】
著者近影で鎌田さんが着用されている白いジャケット（本書にもその話が出てきます）。今回、どうしてもこのダンディな白いジャケットで登場していただきたく、校了のギリギリの日程で、わずか10分ほどで撮影しました。ストールや帽子をおしゃれに組み合わせてらして、すてきな写真に仕上がりました。こちらもぜひ注目してください！

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